トルストイの超大作「戦争と平和」を「シャーロック、「ダウントンアビー」のBBCが製作するというのですから、もう見るしかありません。
登場人物が多く、誰が誰なのかよくわからないまま進む第1話前半なのですが、それで構わないという作りですね。
とにかくまずは1805年当時のロシアの貴族の生活とその時代の雰囲気を味わってくれ、という感じです。
そしてそれは見事に成功していて、19世紀初頭の貴族たちの暮らしをすぐそこで見ているような圧倒的にリアルな映像で迫ってきます。
BBCが製作に2年半も掛けたんですね。
世界遺産、エカテリーナ宮殿での撮影や、豪華な衣装も当時を忠実に再現していて素晴らしいです。
キャストも豪華ですね。
■ピエール・ベズーホフ:ポール・ダノ Paul Dano [声:加瀬康之]
資産家の名門貴族ベズーホフ伯爵の息子(嫡子)。
少し風変わりなところがあるが(風貌もかなり特徴的です)、正直で心優しい青年。
リベラルな考えを持ち、欲はなく、貴族でありながらも世の中は平等であるべきだと思っていて、社会を変えたいと本気で思っている変わり者の若者。
ナターシャと仲が良い。
■ナターシャ:リリー・ジェームズ Lily James [声:坂本真綾]
ニコライの妹。ロストフ伯爵の娘。
天真爛漫で活発、優しい美少女。将来への夢や希望にあふれ、心ときめく恋愛に憧れている。
■アンドレイ・ボルコンスキイ:ジェームズ・ノートン James Norton [声:間宮祥太朗]
ピエールの親友。由緒あるボルコンスキイ公爵家の息子。理知的で勇敢な青年。貴族の怠惰で世俗的な生活を望まず、名誉と生きがいを求めて軍人となる。
「時代の波に翻弄されながらも、愛に生きた若者たちの物語」が個人的にはツボです。
「存在の耐えられない軽さ」とか本当に大好きです。
1話目はまだ恋愛要素は薄いですが、これから期待できそうですね。
「戦争と平和」第2話の感想
それにしてもポール・ダノ。
リトル・ミス・サンシャインで初めて見たときは、こんなに個性的な顔があるのか!!と驚いたものですが(笑)、あれよあれよという間にゼア・ウィル・ビー・ブラッドとかに出て、大スターになりましたね。言っちゃ悪いですけど、本当に想像もできませんでしたw
プリズナーズで、ヒュー・ジャックマンに殴られまくって、ただでさえまん丸の顔がパンパンに膨れ上がった顔は本当に衝撃的でした。恐ろしいが思い出すと笑ってしまいそうです。
彼が画面に現れると、もう目が釘付けになります。
とにかくポール・ダノがどんどん大スターになり、BBCの大作「戦争と平和」で堂々と主人公を演じるのですから、凄いことです。
これはもう期待して見続けるしかありませんね。