ウェントワース女子刑務所のシーズン6が終わってしまったので、同じ女子刑務所ものへ移りましたw
こちらもhulu独占です。
同じ女子刑務所ものということで、やっぱりウェントワース女子刑務所と比べてしまいますね。
いい悪いではなく、お国柄が違えば刑務所の様子も違うわけで、けっこう興味深いものがあります。
ウェントワースはオーストラリアで、こちらはタイトル通りスペインの女子刑務所。
鉄骨と鉄条網がむき出しで4人部屋の監房がずらりと並んでいる様子が一望できる。
アメリカの映画で見る刑務所の構造に近いわけですが、これだけ広いセットを作れたということですね。
そう考えると、ウェントワースの方が低予算ぽい作りです。
実際ウェントワースのシーズン1などはかなり低予算な作りで、女優の顔もみんな本物の囚人に見えてリアルでしたw
ただ、ウェントワースのオーストラリアの刑務所の方が自分の部屋から出てきた所に共有スペースもあって、かなりゆったりとしていてアットホームな雰囲気が出ています。
快適さは断然ウェントワース刑務所の方だと思いました。
このロックアップは、中産階級出身の主人公マカレナが、いきなり刑務所に入ってくるところからスタートです。
初めて野蛮な刑務所に入ってきた時の不安感がとてもよく出ていました。
大きな吹き抜けの空間で、かなりの大人数が詰め込まれている。
そこからたくさんのヤジを飛ばされながらとぼとぼと看守の後を歩いていく。
「一刻も早くここから出たい」という感じがすごくよく出ていました。
ここでもまたウェントワースの事を思いました。
なるほど。あちらはもうシーズン6なので、隅々までなんか見知った顔だらけです。
だから同じ高校の1組と2組が合同で運動場で体育をしまーす、ぐらいの顔見知り感。
それがウェントワース女子刑務所から怖さががなくなった原因だったんだなと気づきました。
得体の知れない巨大な空間に、見ず知らずの野蛮な人間がうようよしている。
ここにはどういう掟があるのか、どう立ち回るのが正しいのか、右も左も分からない。
そういう不安感が刑務所の怖さを引き立てます。
ウェントワースはもはやファミリー感が強すぎるw
「ロックアップ/スペイン女子刑務所」を見ながらそんなことを考えていました。
で、ロックアップは、サスペンス仕立てというか、ドラマの作りがこなれている気がします。
ちゃんとエンタメ風に作られている。
主人公がどんな罪を犯したのか、彼女が何をもって無罪だと言い張っているのか、
一話をみただけでは分かりません。
そして仲良くしてくれた同部屋の囚人ヨランダがいきなり殺されてしまう。
彼女は頭脳犯で、ここでも多くの囚人に狙われていたらしい。
現金輸送車を襲い、大金をどこかに隠しているというのがその理由らしい。
そしてその手掛かりを主人公のマカレナは偶然にもいきなり手に入れてしまう。
彼女はこの先いったいどうなってしまうのか??
引きもばっちりだと思いました。
ここでは人に物を頼んではいけない。
頼んだらなるべく早くお礼をしなければならない。
そんな掟の紹介もあって、興味深いです。
そういえば、ウェントワースにはこの掟はまったく触れられていませんでした。
やっぱり国によって掟も変わってくるようです。
最初に連れて行かれた監房で、ここは満員だとか言って、
拒否した女スレマがこの刑務所のボスのようです。
(そんなことができるのか!)
スレマは刑務所の外とも繋がっていて、看守を脅したりもできる。
かなり悪そうな雰囲気です。
スレマが「煙草を吸おう」と呼びに来たのでヨランダ殺しにも関わっているのは確実ですし。
まあこれから主要キャラの顔を覚えていくと見知った顔だらけになって、
ウェントワースのようにファミリー感が強くなっていくかもしれませんが、
今のところ女子刑務所の凄みが出ていていいなと思いました。
知っている女優さんが一人もいないのもリアルです。
ただし、初期ウェントワースのあのゴツゴツとした女子刑務所潜入ドキュメンタリーみたいな雰囲気には及ばないかなと思いました。
こちらの方がサスペンス仕立てで物語がスマートに作られている分、エンタメ色が強い。
でも面白いです。しばらく見ていこうと思います。
ロックアップ/スペイン女子刑務所はhulu独占配信中。