ポール・ダノ演じるピエール・ベズウーホフは、ベズウーホフ伯爵の私生児。
自分は父親の伯爵に嫌われていると思い込んでいて、父の死の間際にもなかなか会いにいけなかったほど。
でも、実は父に誰よりも愛されていたことを知る。
父の膨大な遺産を相続することになったのだ。
青臭いところもあり、友だちと酒におぼれることもある。
そして、フランス皇帝・ナポレオンに好意的な政治的意見を言って、ロシアの貴族社交界でドン引きされたりもする。
フランスの脅威がすぐそこまで迫ってきていて、若者は戦地に赴くような時代なのだからなおさらだ。
外見も男前ではないので、女にはモテない。
だけど、突然、伯爵の遺産を相続し、とてつもない大金持ちになった。
すると、途端に女たちがぞろぞろと寄って来る。
誰か忠告してあげればいいのに、ウブなピエールは近づいてきた美しく魅惑的なエレーナにまんまと心を奪われてしまう。
彼女の父ワシリー・クラギンの陰謀によるものだとも知らずに。。。
そして、ピエールはエレーナに愛されている、最高に幸せだ、とあっけなく結婚してしまう。
ここ、性悪な父娘の裏の顔をちゃんと見せながら、ピエールが騙されていくところを見せるので、ああ、ああ、よせばいいのに何やってんのー!!と見る方は呆れてしまいますね^^
そのぐらい分かり易い構図です。
で、案の定、結婚後すぐにエレーナの態度が豹変。
彼女が彼のことなどまったく愛していないことを思い知ります。
子供を作る気なんてさらさらありません。
あなたの父親がそうしたように、別の人に子供を産んでもらったら!?などとひどいことを言います。
しかも、オーストリアの戦場から帰国したワイルドな友人のドロコフを自分の屋敷に泊めてやったら、なんと、エレーナは友人のドロコフと寝てしまいます。
妻も妻なら友人も友人です。
男だらけの夜会の席で、ドロコフがピエールの手紙をさっと奪ったとき、ピエールは激昂してしまいます。
「僕の物を横取りするな!!この盗人!決闘を申し込む!!」
見る限り、絶対に勝ち目はなさそうな闘いを申し込んでしまったピエール。。。
ドロコフは「受けて立とう」と不敵な面構え。
ここで第2話が終了します。
で、第3話の予告に入ったら、
妻に向かって、「別れよう!」と言い放つピエール。
だるそうに聞いている妻のエレーナ。
「別れるなら財産をくれないと」と、もう本心を隠そうとはしません。
遺産が転げ込む。打算的な女がやってくる。結婚する。
浮気される。離婚する。
と、なかなかピエールのパートは目まぐるしく展開が早いですね(笑)
一方のアンドレイのパートは戦場でした。
泣いて行かないでと頼んだ身重の妻を置いて、彼は前回、戦場に向かったのですが。。。
無能の指揮官、おかげで修羅場の戦場、そして余裕のナポレオン。
何とか傷つきながらも、一命は取り留めた。
戦場で仰向けに寝転がり、抜けるような青空を見て、人間の小ささを思うのでした。。
このあと、予告を見ると、アンドレイは無事に家に帰ることができたようですね。
出産にも立ち会うことができたのですが。。。。ああ。。。!!という映像が流れました。
戦争と平和、登場人物が多いのですが、話が絞り込まれてくるとやっぱり引き込まれますね。
面白いです。
あ、ナターシャのパートを書きませんでしたが、それはまた次回に!
彼女は運命的な恋を夢見ててまだあまり進展がありません(笑)