スパイクジョーンズ監督・her/世界でひとつの彼女・感想
遅ればせながら、スパイクジョーンズ監督の「her/世界でひとつの彼女」を見ました。
はじめは、OSとの恋の話と聞いて、正直ちょっと見る気がしなくて、
後回しにしていました。
実体のないAIの彼女。近未来が舞台だとたぶん、それがとてもリアルに人格を持って、
だんだん実際の人と見分けがつかないぐらい進化していて、その実態のない彼女と恋に落ちる。
でもやっぱり身体がないことへの葛藤とかあって。。と。
そういう話だろうと。ある程度展開も予想できるし、
同じ恋愛ものを見るなら、やっぱり実態のある生身の人間同士の面白いストーリーが見たいなあ。
と思っていたのですが。
この映画、予想以上によかったです。
【監督】
スパイクジョーンズ
【出演】
ホアキン・フェニックス/エイミー・アダムス/ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド/クリス・プラット/マット・レッシャー/ポーシャ・ダブルデイ
展開は、予想できるストーリーとそんなに大きくは変わらないのですが、
かなり深堀りしてきます。
深いです。哲学的です。
とても深く練られていて、考えさせられました。
スパイクジョーンズが脚本も書いているのですが、やっぱり彼の映画は見なきゃなと思いました。
長編映画はまだたったの4作目なんですね。
4、5年に一本のペースだけあって、ものすごく考え抜かれていると感じました。
近未来の世界観も、もろに未来未来していなくて、とても心地いい感じの
現在の少し先をゆく世界。
でもやっぱりだいぶ未来のようにも見える。
OSだってこのぐらいの進化をしていても不思議がないぐらいのリアリティがある。
うまいなあと思いました。
音楽も心地よくて。サントラが欲しくなりましたが、売ってないのかな。
アマゾンでは見つかりませんでした。
ちなみに、見ているあいだ中、なぜか「彼女」の声をサンドラ・ブロックだと勘違いしていました。
でも最後にクレジットを見て、えええ!?スカーレット・ヨハンソンだったの!?
と驚きました。ほんとずーっとサンドラブロックと思いながら見ていたので、
もう一度、スカーレットヨハンソン版で見てみようと思います(笑)
そう。この「her/世界でひとつの彼女」という作品は、何度か見たいなと思える映画でした。
見るたびに、見方が変わるような映画のような気もしました。
ちなみに、U-NEXTでなんとなく面白い恋愛映画はないかなあ、と探していて見つけました。
見つけたらすぐ見れる。動画配信はやっぱり便利ですねえ。。。