前回、シーズン2のラスト。
侍女たちの助けが次々と連鎖され、ジューンと赤ん坊ニコールはギリアド脱出へ突き進む!
そして最後にエミリーと合流し、さあ、これでついに脱出へ最後の車に乗り込み、ギリアドとはおさらばだ!
と誰もが思ったとき(いや、誰もがこのままハッピーに終わるはずがないと確信しているわけですがw)、
ジューンは実の娘ハンナだけをここギリアドに残して脱出するわけには行かない!と思い直し、
ニコールをエミリーに託して、自分は残るのだった。。。
ここでシーズン2終了。
シーズン3はジューンが捕まる所から始まるんだろうな、と暗い気分になるが、それがこのドラマの最大の売り。
見る者を暗澹たる気持ちにさせ、暗い世界の中で主人公が精神的に痛めつけられ、ほんのわずかな光を見つけては、
幸せな気持ちになる物語。
主人公はまた立ち上がろうとするのだが、思い切り叩き潰され、痛めつけられる。
その繰り返しでドラマが転がっていくのだが、シーズン3に来て、だいぶ空気が変わったな、と思う。
なにより、ジューンが強くなった。
もうこの世界が理不尽さに覆い尽くされていることは重々承知している。
開き直りの強さというか、かつては恐れてビクビクしていた司令官に対しても、
露骨に見下すような目で見るあたり、シーズン3はジューンの逆襲がテーマなのだろうか。
もちろん痛めつけられるわけだが、今までと同じではないようだ。
もう弱いだけの侍女でなくなったジューンは、セリーナとも心が繋がり、
対等に見える。
司令官の主人の主張に盾突いて小指を失ったセリーナも内面ががらりと変わった。
ハンナは恵まれた家に引き取られた。
彼女のことはもう諦めるのだろうか。
エミリーを救ってくれた司令官が、ジューンの新たな主人になるようだ。
これはどうみてもジューンにとっては恵まれた状況だ。
あれだけのことをし、司令官の家から一人の赤ん坊を奪ってしまったのだから
もっと悲惨な目に遭うと思ったのに、それほどではなかった。
これからどんなふうに展開していくのか、楽しみだ。
ジューンがギリアドから脱出したら物語は終わるので、ギリアド崩壊へジューンたちの行動が
結束していき、レジスタンスとして女たちの復讐が始まるのか。
たぶんシーズン3は今までより攻めのジューンが見れる気がする。