「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」がHuluプレミアとして始まったので、
さっそくで見ました。
シェイクスピアの「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」、
このイギリス中世に生きた王たち史劇を、壮大な風景と実際の歴史的な建造物を使い、
豪華俳優陣を配してBBCが完全ドラマ化!
と、大々的に謳っていましたが、この宣伝文句に偽りはありませんでした。
これはBBCのかなり本気のドラマです^^;
そうとう面白いです。
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衣装から舞台となる城から空気感まで、ものすごくリアルに、
荘厳にシェイクスピア劇をやっております。
でも、構える必要もありません。
言い回しこそ最初は本格的でビビってしまいますが、ドラマが進むうちに
どんどんのめり込んでいきます。
単純に、ストーリーが面白いのです。
シェイクスピア劇を知らなくてもまったく問題ありません。
展開は分かりやすく、それでいて、当時の時代背景、
王の性格、周囲の人間の考え方。誰と誰が対立しているのかなどなど、
すっと頭に入ってくるようにうまく作られています。
この辺はさすがはBBC、本当にうまいです。
今回シーズン1としてドラマ化されるのは、
「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」。
リチャード二世役は、ベン・ウィショー。
007のスカイフォールからQを演じている役者さんですね。
最新のスペクターでも同じくQで登場しています。
個人的には「パフューム・ある人殺しの物語」が印象的でした。
線が細くて、こんな人が王様で大丈夫なの?と思ったのですが、
心配無用でした^^
英国王きっての美男子と囁かれたリチャード二世。
短気で気分屋で、イエスマンのみで周囲を固め、その他の意見には全く耳を貸さない。
ちょっと何を考えているのか分からない、やや変人の王様、リチャード二世を
ベン・ウィショーが見事に演じていました。
自分は華やかな宮廷生活を送り、市民には過酷な税額を負担させている。
市民も、他の貴族たちも徐々に不満が高まっていく様子を、第一話で
見事にわかりやすく描くことに成功していまました。
リチャード二世が、これまでの人々にしてきたひどい仕打ちの復讐にあい、
実のいとこであるヘンリー・ボリングブルック(後のヘンリー4世)に
王位を奪われるまでの、その栄光から堕落の物語です。
今後、ジェレミー・アイアンズ、トム・ヒドルストンなど。
続々とスター俳優が王として登場しますね。
シーズン2は、ベネディクト・カンバーバッチがリチャード3世を演じる
『The Hollow Crown: The Wars of Roses(原題)』の製作も決定しているそうです。
これは楽しみなシリーズがいきなり始まりました。
シェイクスピアの力強い台詞とその世界が堪能できる本格的歴史ドラマシリーズです。
Huluプレミアで毎週月曜日に更新されていきます。