ビッグリトルライズの序盤の2話(1、2話)をhuluで見ました。
いやあ、期待以上のできでした。かなり面白いです。
huluで毎週更新かと思っていたら、一気に全7話同時公開でしたね。
これだったらお試し期間中に全話いけますね。
その間に解約したら完全無料で見ることができますw
ビッグリトルライズの斬新なところ
現在(殺人が起こった後)と、数ヶ月前にさかのぼっての
過去の二つの時系列が走っています。
夫婦関係、子供たちとの関係、ママ友達関係、
と登場人物たちの幾つもの人間関係を描いていき、
現在のあの人はこうだった、あの時こう思ったと
という証言を要所要所に挿んでいくという手法のドラマです。
「誰が殺したのか?」というだけならまあ普通なんですが、
「ビッグリトルライズ」の新しいところは、
「誰が殺されたのか?」という事も明かさないまま
話を進めるているところです。
(今見た2話までは少なくとも誰が殺されたのか分かりません)
誰が殺されたのか明かされていれば、その周辺を注意深く見て、
あ、あいつが怪しい、いやこいつが殺したに違いないと
視聴者も推理できるのですが、
誰が殺されたのかも分からないので、たぶん殺されたのはA。
だとしたら犯人はC。
いや、殺されたのはBに違いない。
だとしたら殺したのはDだ、と幾通りも予想しながら
見なきゃいけません。
恨みを買って殺されそうな人はたくさん出てくるので(笑)、
どの人物、人間関係にも注意せねばならず、
興味、好奇心が尽きることがないのです。
この手法は新しいし、うまいなあ、と思いました。
ビッグリトルライズは女優たちが素晴らしい
とにかく豪華女優たちの演技が素晴らしいです。
リース・ウィザースプーンが、何にでも首を突っ込み、
すぐに対立を引き起こしてしまう困ったママを好演しています。
ああ、こういう人いそうだなあ、言ってる事は正しいけどうざいなあ、
という感じがとてもリアルでうまいです。
ニコール・キッドマンも最初は優等生的なママとして登場しますが、
徐々に夫婦関係で問題を抱えていることが分かり、
ええ……そういう人なの?と最後は驚かせてくれます。(2話の最後)
そして何と言ってもローラ・ダーン。
個人的に彼女の顔が怖いのですが(笑)
でっかいし。。
(※公称179センチって事ですが、嘘だと思いますw
ニコールキッドマン(180センチ)より絶対にデカイはず)
もう、クセのある人物を演じさせたら最高です。
Huluプレミアの「エンライテンド」とか凄いのですが、
今回は仕事で成功したちょっとイヤな感じの母親を
見事に演じています。
その他、女優陣だけでなくて、彼女たちの子供たちが、
すごく自然な演技をしています。
出てくる子みんなこれほど自然に演技しているのは凄いです。
監督はジャン=マルク・ヴァレ
最近はジェイク・ギレンホール主演の
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」が面白かったです。
そのほか、「ダラスバイヤーズクラブ」
「わたしに会うまでの1600キロ」。
この作品で、リース・ウィザースプーンとローラ・ダーンを使っています。
音楽の使い方もうまいし、海辺の町を舞台にしているのに、
映像がまったく田舎くさくなく、むしろリッチで現代的で、
とにかくリアルです。
日本のドラマだとただのイヤミスになるところを、
さすがHBOが手掛けるだけあって、手の込んだ
ひねりの効きまくったドラマになっています。
これは2回は見るだろうな。。