ネットフリックスのトップに「ラブ・ギャランティード」という映画がドン!と登場。
ネットフリックスの新作オリジナル映画ですね。
トップ画像にピンクのハートまでデザインされているのでどうみても恋愛映画。
シリアスな雰囲気はまったくないお気軽に楽しめるラブロマンス映画だと見た瞬間に分かる映画です。
こういう軽めの映画が時々見たくなるんですよね。深刻さゼロの。
ちょっと暇つぶしに映画でも見たいなという時にはもってこいの映画。
上映時間90分! 本編はたったの1時間25分。ちょうどいい暇つぶし感がいいです。
傑作!を求めないけどまあまあの水準があって楽しませてくれればいいや、とそれほど期待せずに見たのですが、当たりでした。
予想以上に面白かったです。
何の予備知識もないまま「ラブ・ギャランティード」を見始めたのですが、、、
主人公のスーザンは正義感からボランティアに近い弁護士活動をしている。
小柄でかわいらしい感じの大人の女性。
えーと、この女優さん何か見覚えあるな、誰だろう?
と思いながら見続けていましたが、いっこうに思いつかない。
え、誰だよこれ!?と我慢できなくなって映画を一旦止めて、「ラブギャランティード」を検索。
そしたらなんとなんと、この女性は、
レイチェル・リー・クックと判明しました!!!
おおお、こんな風に成長していたのか!
あの子供っぽかったレイチェル・リー・クックが!!!と衝撃を受けました。
昔の彼女はこんな感じ。↓↓↓
アイドル的な女優で、本当にかわいかった。
あのレイチェル・リー・クックもプロフィールを見ると1979年10月4日生まれの40歳!
これにもなかなかの衝撃を受けましたね。(ナタリー・ポートマンの2つ上です)
とりあえず判明してすっきりしたので映画に戻りました。
見れば見るほどレイチェル・リー・クック、いい感じに年を取ってます。
横顔は鼻がツンととがっていて、かわいらしさは全然変わらない。
相手役は、タイトルにもなっている「ラブ・ギャランティード」という出会い系サイトを訴えたい!
というイケメン黒人男性の依頼人。
必ず恋人が見つかると「愛を保証」しておきながら、自分には恋人ができない!という馬鹿馬鹿しい訴え。
返金保証は「1000回デートしても見つからなかったら」という絶対にできっこない厳しい条件だが、
彼はもうすぐ1000回目のデートになると言う。
馬鹿らしい! そんな訴訟はできないと呆れた様子で一旦は突き返すスーザンだったが、、、
なにせ正義のためボランティアのような弁護士活動をしているものだから、万年金欠状態。
払えない請求書も溜まってきて、ついに事務所のウォーターサーバーまで回収されてしまう始末。
背に腹は代えられないということで、引き受けるところから二人のお話が始まっていきます。
とっても懐かしい感じのベタな恋愛映画。
でも今はこういう映画はほとんどなくて返って珍しい印象です。
スーザンの車は古くて、取り出せないカセットテープからは80年代にヒットしたティファニーの「I think we're alone now」が延々と流れ続けている。
この曲も元々60年代の曲のリメイクですが、映画全体の雰囲気がなんとなく80年代ぽいんですよね、
そして大手出会い系サイト「ラブ・ギャランティード」の運営会社の社長がヘザー・グラハム!!
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ヘザー・グラハムはパッと見てすぐに分かりました。
サイボーグのように変わっていません。笑
しかし、もうこの辺まで来ると完全に80~90年代を意識しているとしか思えない。
4、50代のよくラブロマンスを見ていた世代を十分意識して作られているのでしょうね。
ただ、白人女性と黒人男性の恋。この辺は現代ぽいですね。
二人がどういう関係なのか。
どういうふうに互いに惹かれ合っていくのか。
どう停滞期を描くのか。
そして最後はどう大逆転するのか。
ただそれだけの単純な仕組みをあの手この手で楽しませてくれた当時のラブロマンス映画。
今回もそういう味わいをきっちり踏襲していて、とても楽しめました。
ちょっとネタバレします。
出会い系サイト「ラブ・ギャランティード」で1000回デートしても恋人ができなかった彼が、スーザンに惹かれていく。
でもマッチングしていなくても、お互いが「ラブ・ギャランティード」の登録者であれば、出会い系サイトとしては有効な「出会い」とみなす。
これが裁判の上でも、この映画のストーリー的にも大きな焦点となってきます。
スーザンは、自分が彼に惹かれているのを知っている。
でも自分と彼がうまくいけば裁判に負けてしまう!
そういうジレンマを抱えて悩みます。
この辺がなるほどな、うまいなあ、と感心しました。
自分たちの恋愛がうまく行けば、自分たちが目指していた目標は失敗に終わるという構図がお見事ですね。
そして、ラストはどうなるのか??
これはもうベタすぎて、ちょっとおいおいと思ってしまったのですが、
いいんです。たぶん、これでいいのです。
軽い気持ちで見て、スカッと楽しめる恋愛映画。
それがこの手の映画の醍醐味だと思います。
というわけで、資本のあるネットフリックスがこういうある一定の水準を保った恋愛映画を量産してくれると嬉しいです。
今じゃこういう映画では映画館にお客さんを呼べないかもしれませんが、配信という形ならば物凄く潜在的なお客さんはいると思うんですよね。
誰だってたまには軽い映画が見たくなりますから。
そういう意味で、大満足の一本でした。