ハンドメイズテイル/侍女の物語、シーズン3、第5話
今回のエピソードは本当に素晴らしい出来だった!
シーズン1から通しで考えてもベストの数本に入ると思う。
緊張感が持続し、先がまったく読めない。
特に派手なエピソードがあるわけではない。
ジューンの夫と逃げた赤ちゃんがデモ隊の映像に映っていて、
それがギレアドに特定されてた前回のラストからの繋がりのエピソード。
前回、セリーナに夫との関係を戻し、彼を利用して彼のパワーを使おうと提案したジューン。
セリーナもかつての輝きはなく、頭を垂れて生きているが、少し前向きになった。
だが、失った赤ん坊、ニコールの姿を見て少しずつ変化が起こってくる。
納得してジューンたちの脱出劇を見逃したセリーナだったが、やっぱりニコールが恋しい。
今回はジューンはもちろんだが、セリーナの内面の描写が深く、彼女が今何を考え、どう動こうとしているのか、
まったく読めなくて、でもすべてが自然にリアルに展開して、それを息をのんで見届けて行った。
本当に面白かった。
突然、ウォーターフォード夫妻が訪ねて来て、夫に電話してくれと頼む。
ニコールに会いたいという夫妻。
そんなことは絶対にさせられないし、認められないと言うジューン。
だがセリーナはお別れを言いたいだけだと言う。
彼女の本心がどこにあるのか読み切れないジューンだが、彼女を信じようと決めた。
生き別れた夫との対話。
夫はもう動揺して泣き崩れそうだ。
一方ジューンは、緊張感を保ちつつ、冷静に夫との対話を進める。
もちろん、夫への思いは深い。
このシーンと、夫とセリーナの対面シーン。
その時のセリーナの美しさと涙。
赤ちゃんの奇跡的な好演!w
全てがうまくいったあの空港でのシーン。
そしてラスト。
セリーナを信じ切っていたジューンは冷や水を浴びせられる思いで立ち尽くす。
嘘だろセリーナ。
本気なのか?
それは誰にもまだ分からない。
セリーナの本心が読み取れないことが、ドラマのけん引力にもなっているという素晴らしい展開。
ただ一つ。
テープいつどうやって渡った?
なぜ曖昧にした?
僕はセリーナが渡せなかった。ちょっとジューンを裏切ったんだと思ってました。
え、いつ渡した?飛行機の中では持ってましたよね?
袋の中身をすり替えた?なんのために?いつ?
ちょっとそこだけが読み取れなかったのですが、それは些細な問題。
本当に今回のエピソードは面白かったです。